[貴金属市場]金・銀・プラチナまるっと分析!(2021年2月21日~27日)

みなさんこんにちは。大河原はっさく(@okawarahassaku)です。
今週の貴金属の値動きと今後の見通しをテクニカル分析で徹底解説します。
それでは今回もよろしくおねがいいたします!
(2021年2月27日現在時点での分析です)
この記事を読むとわかること
- 貴金属の今週の値動きを振り返り
- テクニカル分析から今後の動きを予測
- 大河原はっさくの意見!
ドル指数[DXY]
コモディティ価格に大きな影響を与えるのはドル指数です。
ドル指数とは複数の主要通貨に対する、米ドルの総合的な価値を示す指標です。
ドル指数の上昇はドル高、ドル指数の下落はドル安を表しています。
一般的にはコモディティ価格はドルと逆相関の関係にあると考えられているので、ドル高はコモディティ価格にマイナスに、ドル安はコモディティ価格にプラスに働きます。
したがってドル指数に注目することは非常に重要です。
チャート分析は
・ドル指数[DXY]
・日足
ドル指数は金曜日に大きく上昇し、各貴金属ともに金曜日に大きく下落しました。
短期的には上昇トレンドに転換したように見えます。
金曜日の陽線の大きさを見ると、ちょっとのことでトレンドが終わるようには見えません。
金先物
金先物 | 先週比 | 先週比(%) |
---|---|---|
1728.8 | -48.6 | -2.73 |
チャート分析は
・金先物
・日足
ポイント①サポートラインを明確に割り込んできた
→重要なサポートレベルの1780を割り込んできました。
ポイント②MACD(分析結果:下降トレンド)
→黄色い円で囲った部分を見ると、青の線が赤のシグナル線を下向きにつき通っています。これは現在下降トレンドであることを示しています。
ポイント③RSI(分析結果:下降トレンド)
RSIとは最近の上昇度合いをもとに、買われ過ぎ、売られ過ぎを判断をするインジケーターです。
一般的にRSIが70を超えると買われ過ぎ、30を下回ると売られ過ぎと判断をしますが、日足のチャートではこれは誤った使い方です。
私は日足のチャートでは50以上で上向き、50以下で下向きのモメンタムであるという判断に使います。
→緑色の円で囲った部分を見ると、RSIは50以下であるため、下降トレンドです。
ポイント④ボリンジャーバンド(分析結果:過小評価されている)
→ボリンジャーバンドを確認すると、ボリンジャーバンドの幅の外側に出ていることがわかります。
→ボリンジャーバンドの外側は統計的には外れ値なので枠内に戻る可能性が高く、一時的に過小評価されているかもしれません。
→短期的には価格の安定がありそうです。
大河原はっさくの意見
重要な1780レベルを下に割り込んできました。
私は短期的にも金に投資していますが、1780レベルを下に割り込んできた場合の対応として長期ポートフォリオへの組み換えすることにします。
対応については投資したタイミングで検討済みなので、詳しくは過去の記事を確認してください。
銀先物
銀先物 | 先週比 | 先週比(%) |
---|---|---|
26.400 | -0.850 | -3.13 |
チャート分析は
・銀先物
・日足
ポイント①移動平均線を下に割り込むかに注目
→黄色の50日移動平均線で下落が止まっていることが確認できます。
→来週の値動きに注目し、移動平均線を割り込んできた場合にはさらなる下落の可能性があるので注意しましょう。
→出来高が非常に小さいのがすごく気になります。
ポイント②MACD(分析結果:モメンタムは一応下向き)
→黄色い円で囲った部分を見ると、青の線が赤のシグナル線を下向きにつき通っています。
→モメンタムは一応下向きですが、強いトレンドではなく横ばいしています。
ポイント③RSI(分析結果:下降トレンドに転換)
→緑色の円で囲った部分を見ると、RSIは50以上から50以下へ変化したことが確認できます。上昇トレンドから下降トレンドへ転換したことを示しています。
ポイント④ボリンジャーバンド(分析結果:過小評価されている)
→ボリンジャーバンドを確認すると、ボリンジャーバンドの幅の外側に出ていることがわかります。
→ボリンジャーバンドの外側は統計的には外れ値なので枠内に戻る可能性が高く、一時的に過小評価されているかもしれません。
→短期的には価格の安定がありそうです。
大河原はっさくの意見
ボリンジャーバンドを突破しているので、月曜日は少しだけ回復がありそうです。
出来高も少なくトレンドもないため、もうしばらくは横ばいが続いてもおかしくなさそうな気がしています。
短期的に保有している場合には50日移動平均線が意識されていそうなので下に割り込むかに注目し、割り込んできた場合にはさらなる下落に警戒しましょう。
プラチナ先物
プラチナ先物 | 先週比 | 先週比(%) |
---|---|---|
1185.3 | -107.8 | -8.34 |
チャート分析は
・プラチナ先物
・日足
ポイント①ドル高の影響を受け同じように下落
→私は短期的に投資していた分はトレンド転換のサインが出ていたので、数日前に利益確定しています。ラッキーでした。
→上昇トレンドラインに接近してきているので、割り込んでくるかに注目するべきです。
ポイント②MACD(分析結果:下降トレンドに転換)
→黄色い円で囲った部分を見ると、青の線が赤のシグナル線を下向きにつき通っています。下降トレンドへの転換を示しています。
ポイント③RSI(分析結果:下降トレンドに転換)
→緑色の円で囲った部分を見ると、RSIは50以下から50以上へ変化したことが確認できます。下降トレンドから上昇トレンドへの転換の可能性があります。
ポイント④ボリンジャーバンド(分析結果:過小評価されている)
→ボリンジャーバンドを確認すると、ボリンジャーバンドの幅の外側に出ていることがわかります。
→ボリンジャーバンドの外側は統計的には外れ値なので枠内に戻る可能性が高く、一時的に過小評価されているかもしれません。
→短期的には価格の安定がありそうです。
大河原はっさくの意見
ボリンジャーバンドを突破しているので、月曜日は少しだけ回復がありそうです。
50日移動平均線までは下がることが可能に見えるので、短期的に保有している場合には警戒しておきましょう。
大河原はっさくのまとめ
50日移動平均線との位置関係を比較すると金は移動平均線の下、銀は移動平均線に接触、プラチナは移動平均線の上に位置していることが確認できます。
このことから相対的には金が一番過小評価、プラチナが一番過大評価されていることがわかります。
短期的にドル高トレンドが継続し、貴金属、コモディティが弱い傾向が続く場合には過大評価されているプラチナが一番下落する可能性が高いです。
逆に金はここからさらに大きく下落していくことは考えにくいです。
私のおすすめとしては以下の通りです。
長期投資では毎月積み立て投資を継続。
私は金を重点的に買い増しして行きたいと思っています。
短期的にはどこまで下がるのかわからないのでノータッチがいいと思います。
また上昇トレンドに転換を確認出来たらトレンドに乗っていくのがいいでしょう。
もちろんしっかりとご自身でも調査と分析をしていただいて、投資における最終判断は皆さんにしていただくことが前提ですが、分析の参考としてお役に立てたなら幸いです。
投資は自己責任で!
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今回は以上です。読んでくれてありがとうございました。
素晴らしい投資ライフを!